はやく人間になりたい

飯とオタクの話です

ブリのアラを煮たやつ

こんばんは。ブリの話です。

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近場のスーパーは非常に良質なブリのアラとカマが安く買えるのでたくさん買ってたくさん作ろうと言う気持ちになります。

先週くらいにもカマとアラを買って炊いたのですがやたらめったら美味しかったので今回は1.5倍量仕込みました。

カマはグラム99円でアラは50円はかなりお買い得だと思います。アラには惜しげもなくブリの本質たるはらみがついてるし腹骨にもたっぷり身がついていて食べ応えがある。

特に調理にも手間がかかるわけでなく霜降り的なことをしてから煮立たせた煮汁で煮るだけです。それでこんなうまいもんが買えるんだからいい季節だ。

アラは油たっぷりのはらみと骨際の旨味の詰まった身が楽しめるしカマはホクホクと柔らかくしっとりとした身がたくさん詰まっている。

カマの皮には鱗がついてるから面倒だけど僕は頑張って取ります。トロトロになった皮は美味しいけど鱗は煮たところで食えるもんじゃないから除去せざるを得ない。

煮凝りに鱗が混入して悲しくなるリスクも下がるので楽しみ尽くしたい人は剥いだほうが賢明でしょう。

腹骨は似れば簡単に取れる前に抜く必要はないけど食べるときには確実に避け切らないと死にます。ぶっとくて鋭くて危険度がぶっ壊れている。行儀は悪いけど指でしっかり確かめながら骨を抜いていきたいところ。

事前に余計なものを取り除いておくと一度にたくさん口に詰め込むことができてしあわさな気持ちになる。美味しさってのは口に詰め込む量も重要で、やはりたくさん詰め込んだ方が味が広がって美味しいと思う。

というか本当にアラ煮美味しくて、この油と旨味と濃厚な味わいはもはや二郎の域に達している。ラーメン感覚でアラ煮を食べてもいい。

これは個人的な好みですが僕の場合は大根を入れてません。なぜなら野菜が嫌いだから。

でも煮汁が本当に危険な美味しさだから好きな人は絶対入れるべきだと思います。ブリの旨味たっぷりの煮汁を吸い込んだ大根はそりゃたまらんものがあるでしょう。

僕はそれを煮凝りという形で享受するのでなにも問題はありません。コラーゲンが溶け出してプルプルどころかブリンブリンな煮汁を箸で切り出して飯に乗っけるわけです。

アラ煮で飯を食う概念の髄を味わうことができますね。残り香のはずなのに髄という妙。

ちょっとしょっぱいけどそのままかじっても全く問題なく美味しいし調味料の一滴まで無駄にせずに楽しめるのは素晴らしいですね。

切り身と違ってしっかり加熱しても豊富な油とコラーゲンによりパサつきにくいから煮るという調理法も理にかなっています。一部の隙もない。

ぶっちゃけ僕は値段云々以前にこの味を楽しんでいるので切り身とアラの値段が逆転してもアラを買うでしょう。切り身ももちろん好きなのですがアラ煮をたくさん作ってチマチマ食べるのは快感の持続といった観点から有意義な体験と言えるので。

書いてたらまた食べたくなってきた。シーズン中に後何回作るのでしょうか。