はやく人間になりたい

飯とオタクの話です

手作りチョコレート(マジ)

あけおめです。バレンタインですね。

時空が歪んだ気がするけど気のせいです。時代は変わるし僕らも変わるしそれでも心はユニバースってワケ。

 

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かつてカカオニブブームが訪れ、そして去りました。

買った時はこんだけ賞味期限あれば余裕って思ってたのに気付いたら1年も過ぎてます。未開封なので問題はありません。ありませんが賞味期限を守れなかった分、約束と愛を守らねばと強く思う次第です。

 

そんなこんなでチョコレートをやりましょう。皆さんがイメージするあのチョコレートです。

カカオニブからスタートするので、手作りチョコって言うけど溶かして固めただけやんけ、みたいなこと言う痛い人も黙らせることができます。カカオ豆からやれって言われたらまだ負けれる。


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アクセスコード バイタミックス

要するにカカオニブめっちゃすり潰して好きなだけ砂糖と油入れてテンパリングして固めればチョコレートになるんですよ。ただそのめっちゃすり潰す工程が非現実的だからハンドメイドしづらいわけです。

ところがどっこい我が家には非現実的なパワーを持つミキサーがあります。これで問題は万事解決ってワケ。

 

粉砕し始めた直後は粉状に細かくなるんですが、すぐに脂が出てきて一塊になってきます。これを延々やると完全なペーストになるワケですな。ゴマと一緒です。


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流石のパワーですね。

ここらで砂糖を加えてさらに粉砕していきます。

今回は砂糖とカカオニブのみのシンプルな構成にしましょう。市販の板チョコみたいな味にするならココアバターだの生クリームだの添加するといいと思います。

砂糖の量に関してはノリと勢いです。高カカオチョコレートと呼ばれる奴らがカカオ豆60%だの70%でウキウキしてるので、それに倣っていけば大きな間違いはないでしょう。

今回はカカオニブ60gに対して砂糖30gにしてみます。

 


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アホほど粉砕したけどあんまり様子が変わらない。

粉砕不足もそうなんですが、単に温度が低くて硬くなってる部分もありそうですね。本来は湯煎しながらすり潰すものなので…。

 

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そんなわけで温度を上げていきましょう。湯煎しながらは無理でも湯煎してからならできる。

加えてバイタミックスは超常的なパワーで摩擦熱を発生させるから一旦上がった温度はそうそう下がらんでしょう。


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ちょっと柔らかくなってきたかな?さらに粉砕してもう1段階滑らかにしたい。


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かなり良さそうですね。流石に微妙な粒は残ってますがご愛嬌です。うちにはチャーリーもチョコレート工場もないんだからここまでやれたら上等ですよ。


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そんじゃテンパリング行きましょう。

市販のチョコ溶かして固めるのにテンパリング必要か否かは状況で変わりますが今回は確実に必須です。

テンパリングは素人がやるとどう足掻いても死ぬことで知られているので予め死んでおくと安全です。グリッドマンユニバースを見よう。SSSS2作もみてからだぞ。


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今回はカカオ率かなり高いのでテンパリング温度も高めでいきます。

55度→29度→32度で行ってみましょう。


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行ってみました。テカってるし変な固まり方もしないからセーフでしょう。ザラつきはカカオニブの粒で、水分の混入やテンパリングのミスではないです。ないのです。


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型なんてないし洗うのだるいからココット皿にくっつかないアルミホイルで対処。タブレットチョコ的なノリで行こうかなと。

それにしてもこうして見ると粒も目立たないし、市販のチョコ溶かしたのと見分けつかなくないですか?案外自宅でビーントゥバーならぬニブトゥバーはやれるもんですね。多少特殊な設備は用いていますが…。


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雑に冷やして完成です。

固まるまで大人しく待てないバカなので固まる前に触った後がついていますね。

盛り上がってる部分はテンパリングでぐっちゃぐっちゃ混ぜて混入した空気でしょう。本来はテンパリングで空気をあんまり混入させちゃいけないらしいです。

 

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観察をします。ツヤがあって綺麗だしいい感じでは?


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側面も問題なし。型が雑だから模様が汚くて歪なことくらいですかね。


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断面もまあまあ綺麗だし包丁入れた感じも問題なし。

食べてみても問題なくチョコレートで、ハイカカオ特有の酸味のようなものも感じられます。甘さもちょうどいいし大成功ですね。

破砕不足による若干のザラつきはありますが、口溶け自体はかなり滑らかで市販品と遜色ありません。

 

明らかにコストに対して得られるものは見合っていないのですが、好みのカカオ濃度のチョコレートが作れるのは唯一生高くていいかもしれない。なんなら砂糖を別のものに置き換えたら糖質0のチョコレートも可能でしょう。

 

僕は大人しくチョコレートを買おうと思います。明治の板チョコマジでうまい。

 

おわり